で、秋葉原でチバ方面直行の黄色い電車に乗るわけです。ちなみにイバラキに出るには常磐線快速に乗らなくてはなりません。黄色い電車に乗るという事はあくまでもチバであります。
さて、黄色い電車がホームに滑り込み、ドアが開き、オタさんとかいろいろな乗客が降りてきまして、待っていた我々が乗り込むタイミングになりました。
で、ちょうど私の前に乗り込んだアンちゃんがですね、彼女を先に乗せて奥に進めたのは良いのだが、自分が乗車した位置で手すりを掴んで立ち止まって動かない。手すりを掴んでドア方向に体の向きを変えて端に寄るなら解かる。端っこが好きなんだろう、それは良い。まぁ許す。しかし、今回は違う。乗り込んだその位置のままで手すりを掴んで進まないわけで、おいおい後ろにはまだ乗客が並んでるんだぜ、お兄ちゃん。
でもこれがまったく動く気配がしない。白いシャツのお兄ちゃん、もう、先に乗せた彼女しか見てません。まぁ胸がこぼれそうな彼女さんだったから自然と胸に視線が集中してしまうのは仕方ないのかもしれませんでして、もう彼の頭の中には帰宅してから彼女さんの豊満な胸を弄ぶ妄想で一杯になって周りが見えなくなっていたのかもしれません。まぁそれも仕方の無いことでしょう。解からんでもないです、私にも同じように胸のこぼれそうな彼女が居たら、彼と同じように周りが見えなくなってしまうのかも知れません。コレばっかりは胸がこぼれそうな彼女を持ってみないと解からない感覚なのかもしれません。
しかして。
現実問題として私を始めとして後ろにはまだ10人くらいの乗客が待機しております、このまま生暖かい目でお兄ちゃんを見守りつつ脇を抜けても良さそうなモノですが、反対側には荷物満載のおばあちゃんが手すりに固着状態になっており、お婆ちゃんを蹴散らしでもしない限り通過不能な状況であります。
状況的にはお兄ちゃんさえパスすれば車内はそこそこ空いております。要するにお兄ちゃんが退きさえすれば私を含めた10数名の乗客は安全に、無事に黄色い電車に乗ることが出来てチバ方面への旅を続けることができるわけです。お兄ちゃんさえ退けば・・・
『お兄ちゃん!どいて、そいつ殺せない!』
と、叫びそうになる自分を必死で抑え、
『唔該、埋単』(広東語:ンンゴィ、マイダン=日本語訳:すいません、お勘定はお幾らですか?)』と言いながらお兄ちゃんを押し退けて乗り込みました。お兄ちゃんは現実に戻ったように退いてくれました。はっはっは、まぁ妄想は帰宅してからゆっくり現実にしてくださいョ。