代理闘争に明け暮れ!3

こちら、至極フツーの 航空ファン・サラリーマンの駄文日記帳で御座います。m(_ _)m

クライシスは人によって違う

先日NHKでやっていたテクノクライシスという番組で『飛行機のエンジントラブルを防ぐ』という話題を放送していたそうです。
これを見損ねた私なのですが、幸いにして友人が録画していたモノをDVDに焼いて送ってくれまして、無事見ることができました。
で。
合理的なアメリカと完璧主義の日本のあまりの思想の違いに『こりゃぁ日本企業がBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング=改革による業務プロセスの最適化)なんかできっこないわ・・・』というのを実感です(えー
なんだかモヤモヤしていたのだ。欧米の効率的な合理的なプロセスを国内で展開しようとしたときに、システム化も含めてあまりにギャップがあるって事に。
向こうの効率化手法が逆に日本では非効率を生んでしまうというケースもある。何故か?
要するに割り切りの閾値が違いすぎるんですねぇ。道理でどんなに対案を作ってもどこかで枷(かせ)にかかってしまうわけだな。
いや、本来はその枷自体を打開するのが改革なのだろうけども、企業内部はともかく、ある意味顧客までも意識改革が必要になるわけで、これが日本ではダメだって事なんだろうなぁと思いましたね。
あー、でも”BPRは欧米でも7割が失敗している”って記事も見かけたので、まぁ、昨今早々簡単なモノではないのだろうなぁと思いつつもありマスが(苦笑
しかし、米国の「タービンブレード破損は機体損傷に至る重大事故に至らない」「エンジンが壊れたら止めて残りのエンジンで着陸すれば問題ない」という合理的な割り切り、「タービンブレードが壊れることはある。これはある程度しかたない」という現実認識。
そしてそれがニュースにすらならないくらいの国民のリスクに関する認識。
これが日本に足りない事なんだなぁと実感でした。
日本では故障を想定して設置されている予備機がきちんと動作して、当初計画通りにうまく故障対応ができたとしても、”故障した事自体が叩かれる”のだな。
『問題ない、予想の範囲内だ』って台詞を言える日本人は少ないというわけだ。
まぁ、その反面、日本製品の品質が非常に良い。という良好な面もあるわけですが・・・・・・・まあ一概にどちらが良いとは言い難いかもしれないけど、日本にはもう少しリスクに対する理解が必要なのではないかと、その点だけは感じましたね。
そもそもDC−10はエンジン3つ付いてるからね、1個壊れてもどうって事ないんだよ。そのための3発なんだから。エンジン二個の飛行機よりエンジン故障が発生した場合の影響は少ない(1個壊れても2個残ってるのでまだ予備がある)わけで、そこんとこヨロシク。
って言っても国内からは無くなってしまいましたけどねぇ、3発機(泣
とはいえ、客のインタビューを聞く限り、顧客のニーズはあくまでも『完璧で当たり前。』なんだねぇ。誰も『エンジン一個無いのによくぞきちんと着陸してくれた。緊急時訓練の成果が出ているんですね。安心しました。』って発想は沸かないようでした。
アレです。もう言っときますがね『95%を99%にするなら値段は平気で倍になる』って認識は持っとくべきですよ。
良いモノを安くってのは解るけど、欧米よりコストがかかる品質体勢を求めておきながら全てにおいて値段は欧米並みに・・・って言う話はどうかと思う。中にはそうできるものとできないものもある。
例えば米国製の部品を日本で使う場合、米国の品質を日本のニーズのレベルまで上げてもらうとしたら、それは向こうのスペックではOKなモノもNGにして捨てさせるわけだから絶対に高くなってしまうんだ。そこは認識すべきなんだよ、日本人!
・・・・いや俺も生粋の日本人なんですけどね・・・・改革教育で洗脳されたかなぁ(爆
で。
同じシリーズの放送で無人戦闘機攻撃機の話があったんですが、個人的には「弾道ミサイルで地球の反対側からボタン一つでリモコン核攻撃ができる時代がもう十年以上も続いてるのに、なにをいまさら無人機ごときで・・・」という感想だった。
ロボットが自動的に攻撃するようになったとしても、結局ロボットを放って、後ろで糸を引いているのは人間だ。
そしてそもそも「同じことを有人機がやった場合は許されるのか?」という根源的な問題もあるはずだ。
テロリストの巣窟にラジコンを送り込んで悪人を殲滅することと、同じ結果を出すために決死隊が突入して、平和を守ろうと日々努力している人が死ぬのとどっちが良いかと言ったら、そりゃロボットに頑張ってもらった方がいいに決まっているよ。
あと民生技術が軍事利用される事だって以前からあった事なわけだけど、それがハイテク化してきてるって話は理解できる。確かに「馬鹿に刃物」を簡単に実現できるような世の中になるのはどうかと思いますね。
でもロボットだって悪用されれば大変だってのは、今使われている火器類だって同じことじゃないですかね?
昔は正規軍が機関銃を持っていて、テロリストは火炎瓶だった。これがいまや正規軍はロボットを持っていてテロリストはRPGを持ってるって事なんじゃないですかねぇ・・・
技術が進歩する限り、くだらない人間の根幹の問題は変わらなくて、その手段だけが変わって行ってるんでしょう。しかしアレだね。もうそれこそもっと進歩したらネットRPGで戦争するようになるのかもしれませんなー、HAHAHA!
というか、そんなアニメなかったっけっか?(爆
あ、いやぁ、ガンダムファイトはちゃんと人が乗ってたね!HAHAHA(マテ