代理闘争に明け暮れ!3

こちら、至極フツーの 航空ファン・サラリーマンの駄文日記帳で御座います。m(_ _)m

子供の頃の印象:バームクーヘン編

私はバームクーヘンが大好きです。
なのですが、子供の頃から、どうも私の中では『バームクーヘンというものは、ケーキの生地が薄く何層にも重ねて焼かれたもので、”ミッシリしてて硬い食べ物”である。』という印象があったのです。
確かに種類によっては中身が締まった感じのバームクーヘンもあります。ねんりん屋の硬い方のやつとか身が詰まった感じで大変美味しいです。
ですが、それでもやっぱり私の中にあった「硬さ」の印象に比べると、やはり『しっとりと柔らかい』のが現物のバームクーヘンなのでありました。
そんなわけで、新しい品種のバームクーヘンを食べる度に「子供の頃食べていたバームクーヘンはもっと硬かった」というイメージが常に私の中に渦巻いておりました。
それが今日、20年以上の時を経て、昔、子供の頃食べたバームクーヘンに巡り会いました。
それは何のことはありません、スーパーで売っている袋入りの至極普通のバームクーヘンでした。
至極普通のバームクーヘンです。
つまり、しっとりと柔らかいバームクーヘンです。これはこれで美味しいモノです。
私の印象の中にあるバームクーヘン、それは、バームクーヘンの種類の問題ではなく、時間経過の問題だったのです。
つまり。
昔、貧乏な私の実家では、バームクーヘンなんて高級な洋風焼き菓子は、珍しい、特別なお菓子でした。
「すぐに全部食べてしまうのが勿体ない」くらいに高級なお菓子だったのです。
従って、子供の頃の私は、自分に配分されたバームクーヘンを、あまりに勿体ないので少しずつ切って食べていたのです。
その結果、時間の経過に伴い、水分が蒸発、乾燥し、しっとりソフトだったバームクーヘンが、硬く、中身がミッシリと詰まった、あの、硬いバームクーヘンに変貌を遂げていたのでありました。
と言うことで、先日購入して少し食べて、そのまま残りを部屋に置き忘れていたバームクーヘンを見つけたので、腐ってないし食べられるだろうと食べてみたところ、子供の頃の「あのバームクーヘン」だった、という事実が発覚したのでありました。
そりゃぁ、市販はされてないわけだわな。作ってから時間を置いて乾いてしまったバームクーヘンだったのだから。
というオチがついて、私の『昔食べた、あの硬いバームクーヘンを探す旅』は、唐突に自分の部屋で幕を閉じたのでありました。
答えは、君のすぐ近くにあるのかもしれない。